凍みこんにゃく 美しく敷き並ぶ 茨城・大子
茨城県北地域の伝統食品で、冬の昼夜の寒暖差を利用して作られる「凍(し)みこんにゃく」の製造が最盛期を迎えている。同県大子町袋田の袋田食品(高村博美社長)では15日、従業員8人が地面に敷き詰めたわらの上に、薄切りしたはがき大のこんにゃく約5600枚を敷き詰め、水まきした。
凍みこんにゃくは厳しい寒さの中、夜間に凍らせ、日中は天日干しして乾燥。さらに一枚一枚ひっくり返して同じ作業を繰り返し、約2週間かけて完成させる。
浅見義美工場長は「凍みこんにゃく作りはきょうが最初となったが、こんにゃくが白くなりよくできた。16日から最低気温が下がる予報なので、出来上がりが楽しみ」と話し、煮物のほかにも天ぷらにして味わう料理法も紹介した。同社は約5万枚を目標に、2月まで作業を続けるという。