鋭い嗅覚期待 茨城県警、警察犬嘱託式
茨城県警の事件解決に協力する警察犬と指導士の嘱託式が16日、同県水戸市笠原町の県警本部で開かれた。任命された指導士14人と警察犬29匹は12月31日までの1年間、鋭い嗅覚を生かして行方不明者や犯人の捜索に励む。
式典では坂井誠刑事部長が、10年以上にわたって任務を担った長期嘱託功労者ら5人に感謝状を手渡し、今年初めて任命された警察犬には警察犬証メダルを授与した。坂井部長はあいさつで、警察犬の出動回数が2024年は前年比52件増の174件に上ったことに触れ、「昼夜問わず迅速に出動していただき、追跡で大きな成果を上げている。これからも県民の期待に応えてほしい」と激励した。
他の指導士から5年間の訓練を受け、今年初めて飼い犬とともに嘱託を受けた指導士の飯塚みどりさん(68)=水戸市=は、「(飼い犬は)元盲導犬だけど、嗅覚が良いので警察犬に向いている。人に寄り添える警察犬になってほしい」と期待した。