学校環境改善策探る 水戸で教育懇談会 事例紹介や課題議論 茨城
子どもたちが生き生きと学ぶために必要な学校環境などについて、茨城県内の教育関係者らが意見を交わす「子どもたちが輝ける学校づくりをすすめるための教育懇談会」(子ども支援茨城連絡会主催)が18日、茨城教育会館(同県水戸市)で開かれた。県内の学校長や県議会議員ら約80人が参加し、学校での取り組み事例や課題などを議論した。
連絡会は県PTA連絡協議会、県学校長会、県教職員組合の3団体で構成され、教育予算の拡充などを求めて活動している。
懇談会は2部構成で実施され、1部では3団体の各代表者らが座談会形式で学校現場の状況などを紹介。地域の人や保護者と学校が連携するコミュニティスクールで、協力する保護者らにとって、特別な配慮を要する子どもとの接し方が分からないといった課題があることを指摘。また、夏の暑い時期には児童らがリュックサックでの登校も選択できる事例なども紹介された。
2部では参加者によるグループ協議が行われ、「学校が本当に苦しんでいる部分を包み隠さず示すことで協力を求めることも必要」などの意見が上がった。
県PTA連絡協議会の草地学会長は「改めて教員不足が子どもたちにとってもマイナスになっていると感じた」とし、「教員が何でもやってくれるという意識を社会全体で変えていくことが重要になっている」と述べた。