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大吟醸 寒仕込み始まる 潮来の老舗酒蔵 蒸した酒米を確認

蒸した米を広げ、適温まで冷ます作業をする従業員=潮来市辻
蒸した米を広げ、適温まで冷ます作業をする従業員=潮来市辻


鹿行地域で唯一の老舗酒蔵「愛友酒造」(茨城県潮来市辻)で、大吟醸酒の寒仕込みが始まった。杜氏(とうじ)の尾林明夫さん(54)や蔵人ら4人が蒸し上がったばかりの酒米をしゃもじを使って手早く広げ、温度や香りなどを確かめていた。

大吟醸酒は、正月明けから仕込みがスタートし、18日は、酒造好適米の最高峰といわれる山田錦を使った大吟醸と、幻の酒米とも称される備前雄町を使用した純米大吟醸を仕込んだ。この日行われた作業は、蒸した酒米を適温にまで冷ました後、備前雄町は麹室(こうじむろ)へ移動し、山田錦は酒母造りのため小さなタンクの中に入れられた。

1時間置きに温度管理を行い、低温発酵で「きれのあるシャープな味わいの大吟醸と、柔らかくまろやかな味の純米大吟醸になる」と尾林さん。大吟醸の新酒が店頭に並ぶのは今春の予定で、兼平理香子代表取締役は「心を込めて造った日本酒を大切な人と一緒に飲んでいただき、楽しいひとときを過ごしてほしい」と話している。



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