留学生、米食べ比べ 茨城・水戸で交流 県産食材の魅力触れる
茨城県産食材を活用した料理を作り国際交流を図る「世界の料理ミーティング」と題したイベントが18日、同県水戸市梅香の県JA会館内にある情報発信拠点「クオリテLab」で開かれた。県留学生親善大使などに任命されている2カ国4人の留学生が参加。米の食べ比べや、料理を通して、県産食材の魅力に触れた。
同イベントはJA県中央会、県国際交流協会の共催。県内の留学生らを対象に茨城の食を通した国際交流と相互理解を図っている。
この日は、JA中央会の担当者から米の特徴についての説明を受けた後、同県常陸大宮市産の「ゆうき凛々」、同県筑西市産の「にじのきらめき」、新潟県産の「魚沼こしひかり」、JICA筑波が作ったネリカ米の4種類を食べ比べた。ネリカ米はアフリカの食料改善のためにアフリカ稲とアジア稲を組み合わせた米となる。
それぞれの味の違いを確認した後、さけそぼろや鳥そぼろのおにぎりを作った。また、ネリカ米については、鶏肉とタマネギをトマトで煮込んだアンゴラの国民食「チキン・ムアンバ」を調理して、一緒に食べた。参加者からは「ネリカ米はそのまま食べると物足りないが、汁物と一緒に食べるとあっさりしておいしい」と言った声が聞こえた。
ウズベキスタン出身の筑波大大学院、ウミド・トランボエフさん(28)は、「茨城県産の米を初めて食べたが、新潟県産のコシヒカリに負けないくらいおいしかった。さまざまな米を実際に食べて、料理することができ、良い機会になった」と話した。