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「漫遊かるた」住民競う 茨城・常陸太田で大会 光圀公の偉業に親しむ

「漫遊かるた」を取り合う参加者=常陸太田市中城町
「漫遊かるた」を取り合う参加者=常陸太田市中城町


茨城県常陸太田市の太田地区コミュニティ「くじらの郷」(菊池保裕会長)は18日、同市中城町の太田地域交流センターで、「黄門様漫遊郷土かるた大会」を初めて開いた。徳川光圀公の顕彰活動に取り組む「常陸太田の黄門様検定会」(石川誠代表)が作成した「漫遊かるた」を使用。参加者は読み札を読み上げる声に耳を澄ませ、取り札に集中して競っていた。

同かるたは光圀公の遺徳と偉業を親しみやすく紹介。七五調で「あ」から「わ」まで44首で、解説文や逸話にまつわる写真を付けて構成。今回は常陸太田編上・下巻を使用。「あ」が「仰ぎ見る 賢君眠る 瑞龍山」や「そ」が「蕎麦(そば)は三五月(じゅうごや) 毎年ご賞味」などと紹介している。

約30人が参加。かるたの取り札を円の中央から取り手向きに配置。取り札(縦13センチ、横9センチ)に七五調の文と写真を載せ、読み手は取り札に載っていない説明文、写真説明を読み、最後に取り札の句の順で読み上げた。

競技では取り札を飛ばすようなことはなく、該当の札を見つけると指先で札を示し、最後まで読み終えて合っていれば札が取れる。子どもたちは難しい文章に耳を傾け、少しでも早く取ろうと前かがみになっていた。自分が取れない場合でも取った人に拍手を送った。

滝睦美市教育長は「難しいかるたで驚いた。回を重ね、いろんな場所で楽しんでもらえる人を増やす手伝いをしていきたい」とエール。菊池会長は「地域の歴史を親子で学んでほしいと企画した。難しい内容だったが2回、3回と続けていけば取りやすくなるのでは」と話した。



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