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常陸太田産イチゴで地ビール共同開発 常磐大・うなぎ店「ぬりや」産学連携 学生、仕込みや市場分析 茨城

酔いちごを共同開発した関係者たち=水戸市泉町の大工町醸造所
酔いちごを共同開発した関係者たち=水戸市泉町の大工町醸造所
新商品の酔いちご
新商品の酔いちご


常磐大とうなぎ割烹(かっぽう)料亭「ぬりや」(茨城県水戸市泉町)は産学連携し、常陸太田市産100%のイチゴを使ったクラフトビール「酔いちご(よいちご)」を共同開発した。イチゴの香りと切れのある味わいが特徴。今月末まで、クラウドファンディングサイト「Makuake」で先行販売されている。両者は来年度も連携を続け、地域活性化につなげていく考え。

酔いちごの開発は、同大の情報通信技術(ICT)を活用したマーケティングプロジェクトの一環。総合政策学部の奥野辰広准教授のゼミ生5人が担当した。

ぬりやは2023年、日本の食事に合うビールを造ろうと自ら運営する「大工町醸造所」(同)で醸造を開始。水戸市の軟らかな口当たりの軟水を使ったのが特徴だ。クラフトビールは、酔いちごで8種類目となる。

原料となるイチゴは萩谷いちご園(常陸太田市藤田町)で栽培された県オリジナル品種「いばらキッス」が中心。麦芽、ホップ、酵母と水に同園のイチゴを入れ、仕込んで製造した。アルコール度数は約7%で、香料は一切使っていない。

醸造を担当する同社の佐藤千秋さん(39)は「果糖はアルコールに変わるため度数を計算しながら、味のバランスを取るのが大変だった」と振り返った。

学生たち5人は、マーケティング分析やウェブサイトの制作を行ったほか、収穫やビールの仕込み、試飲販売などに関わった。総合政策学部3年、糸山優輝さん(21)は「収穫やお客さまの呼び込みなど、なかなかできない経験だった」と話した。瓶のラベルデザインを手がけた鷹箸弘太さん(21)は「常陸太田市の特徴をラベルに表現するのが難しかった」と語った。

両者は来年度も約1200本(瓶換算)の酔いちごを醸造していく考え。今春には、大工町醸造所や京成百貨店(水戸市泉町)でも販売する予定。

Makuakeでの取り扱いは1月30日まで。酔いちごなどのクラフトビールを6本セット(6240円)で販売している。



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