冬の海風 干し芋甘く 生産最盛期 茨城・ひたちなか
茨城県特産の冬の味、干し芋の生産が、同県ひたちなか市周辺で最盛期を迎えた。生産者らは連日、天日干しなどの作業に追われている。
昼夜の温度差と冷えた海風が、軟らかく甘い干し芋に仕上げる。同市部田野の「ほしいも村農園」では、作り手が減った「玉豊」や「紅はるか」を含め8種類を生産。早朝から従業員らがふかした芋の皮をむき、スライスして網に並べていた。
園長の飛田勝治さん(66)によると、玉豊の干し芋は、ハチミツのような優しい甘さが特徴。飛田さんは「繊細な玉豊を気候に合わせて生産している。干し芋本来の甘みを味わってほしい」と話した。作業は3月中旬ごろまで続くという。