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《2025鹿島宮崎キャンプ》攻守で戦術じわり浸透 J3金沢と練習試合 鬼木監督「成功例も」

J3金沢との練習試合で前線にパスを送る三竿(右)=ひなた陸上競技場
J3金沢との練習試合で前線にパスを送る三竿(右)=ひなた陸上競技場
J3金沢との練習試合でゴールを決める徳田(34)=ひなた陸上競技場
J3金沢との練習試合でゴールを決める徳田(34)=ひなた陸上競技場


宮崎県宮崎市でキャンプ中のJ1鹿島は21日、ひなた陸上競技場でJ3金沢と練習試合(45分×2本、30分×1本)を行った。1本目は0-0、2本目は3-0、3本目は0-0の計3-0で勝利した。鬼木監督から提示されている戦い方の完成形には程遠い内容だったが、攻守共に攻撃的な戦術が徐々に浸透してきていることを示した。

1本目はミスが目立った。ビルドアップの途中でパスを引っかけられることで何度もカウンターからピンチを招き、攻守に連動性を欠いた。先発の田川とレオセアラが序盤で交代するというアクシデントもあり、途中からトップ下に船橋、1トップに鈴木という布陣を試したが、うまく機能しなかった。

一方で、2本目は「ラインのスライドで強気な姿勢が少しずつ出てきた」と鬼木監督。敵陣の高い位置からのプレッシャーを軸とする守備の精度が上がったことで、主導権を得た。選手の距離感やポジショニングも1本目から修正され、知念と樋口のダブルボランチを中心とした攻めにも厚みが出た。安西のゲームメークや徳田の決定力の高さも光り、着実に得点を重ねた。

3本目は、若手中心のメンバーに交じって出場したMF荒木とDF小池が抜群の存在感を示した。

試合後、指揮官は「いろいろトライしている中で成功例がたくさん出てきている」と強調。「チームとして徐々に積み上げていきたい」と見据えた。

■徳田、2得点で存在感

○…若き大器が猛アピールを続けている。プロ1年目のFW徳田だ。この日は2得点を挙げる圧巻の活躍を見せ、存在感を示した。

1ゴール目は2本目の11分、相手との競り合いを制した植田のヘッドをペナルティーエリア内で足元にうまく収め、左足を一閃(いっせん)。同25分には、こぼれ球を泥くさく押し込んだ。得点の要因を「二つともいいところにポジショニングできたからこそ。常に意識している部分が出せた」と実感を込めながら分析する。

鬼木監督の下で技術の向上を感じている様子。「早いタイミングでパスを受けられる場面を見つけられるようになってきた」と、立ち位置や動き出しの質が磨かれているようだ。

「(点を取れば)監督も使わざるを得ない。こだわりたい」。開幕スタメン奪取へ、着実に前進を続ける。




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