茨城県牛久市は22日、同市久野町の少年院「茨城農芸学院」の井戸の井戸水から有機フッ素化合物「PFAS」のうち、国の暫定目標値を超える発がん性が指摘される代表物質「PFOA」が検出されたと発表した。原因は不明で、人的被害は確認されていない。今後、この井戸の半径500メートル内にある敷地外の井戸4～5カ所で追加調査を行う。

市環境政策課によると、同少年院が昨年12月26日に飲用の井戸1カ所から採水し、民間の検査機関で分析したところ、今年1月9日、国の暫定目標値1リットル当たり50ナノグラムを超える59ナノグラムのPFOAが含まれることが判明、翌10日に市に報告した。