ライドシェア 仕様確認 県南西4市、27日開始 予約や登録法、住民説明会も
茨城県つくば、土浦、牛久、下妻の4市が取り組む運送事業「地域連携公共ライドシェア」が27日スタートするのを前に、メディア向け試乗会が23日、各市であった。下妻市では担当職員が同乗し、アプリの仕様を確認した。住民説明会もあり、事業概要や予約方法、会員登録方法を説明した。
試乗会では下妻市役所を出発点に、市南東部にある「やすらぎの里しもつま」まで往復した。グーグルマップの指示で進んだ。途中、工事中で行き止まりに突き当たったが、迂回(うかい)して進行した。ドライバーの熊谷未来さん(38)=つくば市=は「筑波山から夜中に道路を歩いている外国人が多いので、ライドシェアに興味を持っていた。病院、スーパーなど地域の足になりたい」と述べた。
説明会では委託事業者や市担当者が詳しい仕組みを解説。下妻市南部が運行エリアとなり、電話予約の申し込みは午前7時30分から午後7時まで。3年間活動してデータを取得する考えを示した。
公共ライドシェアは一般ドライバーが自家用車を活用して、ほかの利用者と座席をシェアする乗り合いサービス。タクシーが不足している公共交通の空白地において、新たな移動の選択肢として注目されている。4市で約80人のドライバーを確保した。
下妻では定時・定路の路線と、利用者の申し込みを受けて運行するエリアオンデマンドの2種類を組み合わせた。定時路線は「やすらぎの里」「宗道駅」「筑波サーキット」を決まった時間で周回する。料金は200円。
オンデマンドは事前申し込みで700円、直前申し込みは1000円。国道125号より南部が対象だが、市役所、下妻駅、病院、イオンモール下妻などがエリア外乗降ポイントとなる。