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10月に深作映画の催し 水戸芸術館 片山新館長が市長表敬 茨城

高橋靖市長(手前)に、水戸芸術館運営の抱負を述べる片山杜秀館長(右)=水戸市役所
高橋靖市長(手前)に、水戸芸術館運営の抱負を述べる片山杜秀館長(右)=水戸市役所


昨年11月に水戸芸術館の3代目館長に就任した音楽評論家で慶応大法学部教授(政治思想史)の片山杜秀さん(61)が23日、茨城県水戸市役所を訪れ、高橋靖市長を表敬した。片山さんは新館長としての抱負を述べる中で、同市出身の映画監督、深作欣二氏の作品をテーマにした催しを10月に開くことを明かした。

片山館長は大津良夫副館長(69)や同館職員と共に訪れた。懇談の冒頭、初代館長で音楽評論家の吉田秀和さん、2代目館長で指揮者の小澤征爾さんと自身を比較し、「偉大なお二人に対し、後を継ぐ自分の器が小さ過ぎて恐縮している」と心境を吐露。高橋市長は「片山新館長には評論家、研究者としての実績を生かすことで、館の運営で新しいカラーが出せるのではないか」と期待を寄せた。

同席した大津副館長は「新館長は日本映画に造詣が深く、水戸が生んだ深作監督の『仁義なき戦い』シリーズは全て視聴している」と紹介。片山館長は「深作作品の魅力を伝えるとともに、映画を基点に音楽、演劇、美術に結び付く取り組みをしたい」と意欲を示した。高橋市長は「映画を軸に活動の間口を広げてほしい。映画人材の育成につながれば素晴らしいですね」とエールを送った。

片山館長は宮城県仙台市生まれ、茨城県龍ケ崎市在住。慶大大学院時代の1980年代後半から、クラシック音楽の評論を執筆。2008年には著書「音盤考現学」「音盤博物誌」が吉田秀和賞に輝き、12年からは同賞の審査委員を務めている。



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