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文化財保護へ防災訓練 大洗・願入寺 消火器で的狙う 搬出の流れ確認 茨城

願入寺で防火訓練する町消防署員ら。奥は町指定文化財の山門=大洗町磯浜町
願入寺で防火訓練する町消防署員ら。奥は町指定文化財の山門=大洗町磯浜町


26日の文化財防火デーを前に、茨城県大洗町磯浜町の願入寺(大網現由住職)で24日、防火訓練が開かれた。町消防本部や消防団員、寺の関係者など約30人が参加し、消火作業や文化財を搬出する流れを確かめた。

同寺は鎌倉時代に親鸞の孫・如信が開いたと伝わり、県や町指定の文化財10点がある。

訓練は境内の雑木林から出火したと想定。火災に気付いた寺院関係者が参拝者に大声で知らせ、初期消火に当たった。消防署員らが放水する中、大網住職が文化財を模した箱を本堂から運び出した。寺の関係者は消火器の使い方も確かめ、的を狙って消火薬剤を噴射した。同寺事務方の松崎雄一さん(58)は「焼失した文化財は二度と戻らない。各自が防火意識を高めないといけない」と話した。



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