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九ちゃん 交流の足跡 笠間で写真パネル展 没後40年 昭和のスター、縁知って 茨城

笠間での交流の跡をたどり、坂本九さんをしのぶ写真パネル展=笠間市笠間
笠間での交流の跡をたどり、坂本九さんをしのぶ写真パネル展=笠間市笠間


「上を向いて歩こう」などの名曲で知られる歌手、坂本九さん(1941~85年)にスポットを当てた写真パネル展が、ゆかりがあった茨城県笠間市で開かれている。会場のかさま歴史交流館井筒屋(同市笠間)には、戦争時の疎開で母親の地元の笠間に4年間ほど住んでいた時代に通った幼稚園、小学1年時の集合写真をはじめ、売れっ子となってから当地を訪れた際の地元の人たちとの交流のカットが並び、悲運な最期を遂げた昭和期のスターが笠間に心を寄せ続けていたことをしのばせる。

坂本さんは、85年8月12日、日航ジャンボ機墜落事故で亡くなった。43年の生涯を閉じてから今年で40年になる。写真パネルは、坂本さん母子の疎開時代の住居の保存活動をしていた「笠間九ちゃん会」(解散)が以前に作成し、保管していた小田部伸さん(55)から同交流館に預けられていたものだ。

笠間幼稚園(47年)、笠間小(48年)に在籍時の集合写真や、大人になってから同窓生や恩師と撮った一枚、65年に建立された歌碑の前で家族や地域の人たちと一緒に撮った場面、笠間稲荷神社の節分祭で「年男」を務めた際の裃(かみしも)姿などがある。このほかパネルには芸能活動歴に笠間でのトピックスを加えた年譜や、「歌の原風景」と結び付く逸話も添えられている。

パネル展が行われているのは交流館2階の一角で、1階にはもとからの展示で、坂本さんが71年12月に同神社で柏木由紀子さん(俳優)と結婚式を挙げた際の写真も飾られている。

梅原尚美館長(63)は「今回の展示は預かった資料の活用を図ろうと企画したので、必ずしも没後40年を意識したつもりではなかったが、展示を通し、坂本九さんの遺徳をしのぶとともに、笠間とのつながりを多くの人に知ってもらえれば」と話している。

展示は常設。午前9時~午後9時。月曜休館(祝日の場合は翌日)。問い合わせは同交流館(電)0296(71)8118。



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