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廃校利用事業 3月撤退 メニコン 笠間の犬猫用施設 サービス提供継続困難 茨城

廃校となった旧笠間市立東小の施設を利用しているメニコンの「人と犬の共生」に関わる事業拠点「&HAUS」=同市大橋
廃校となった旧笠間市立東小の施設を利用しているメニコンの「人と犬の共生」に関わる事業拠点「&HAUS」=同市大橋


コンタクトレンズ大手のメニコン(愛知県名古屋市)が、人と犬の共生を掲げて進めていた「&D(アンド・ディー)」事業から撤退し、月定額料金での犬の引き取りなど会員制サービスの事業全てと、拠点としていた茨城県笠間市大橋の旧市立東小の施設「&HAUS(アンドハウス)」の営業を3月20日で終了すると発表した。「満足いただけるサービスを中長期的に提供し続けることが困難と判断した」と説明している。

同社によると、犬と飼い主をサポートする&D事業は2021年4月に始まった。文部科学省の廃校利用プロジェクトに応募し、翌22年6月、笠間市と旧東小の施設の利活用や地域活性化を巡り連携協定を締結。校舎や体育館、校庭を改装し、同年10月、&HAUSと名付けオープンした。

&HAUSは、主に関東圏からの利用を想定。飼い主に健康面などで不測の事態があった場合の犬の預かりや引き取りを約束する会員制サービスの受け皿となった。並行してドッグランの運営も行っている。

&D事業の会員数やサービスの利用状況を、同社は公表していない。ただこの間、「施設の充実やイベントの内容、会員サービスの内容など見直しを行ってきた」(同社広報窓口)とした上で、「それでも利用者に十分満足してもらえるに足るサービスを、中長期的に提供できる見通しが立たない。そういう経営判断がされた」としている。

会員サービスについては、24年10月に見直され、「預かり」をメニューから外した。代わりに月額料金を8000円台から引き下げ、「引き取り」に特化したコースでは2000円台にした。また犬のほか、猫も引き取り対象に加えるなど新基軸を打ち出していた。

&D事業の終了について、同社は、&D事業の撤退を1月22日に社のホームページ(HP)で発表した。市によると、メニコン側から初めて撤退の話を受けたのは24年12月。市としての対応方針を含め、市議会に1月21日に報告した。

市によると、旧校舎の賃貸借契約は、事業撤退後も、26年3月31日まで結ぶ。その間に原状復帰を求めるのかどうかなど施設の返却の在り方について、企業側と協議し、対応を図る。また次の連携先の公募を25年10月に行うとしている。

一方、市によると、今回の件について、施設の周辺住民に対し、23日の回覧板で伝えたという。また2月14日午後6時半から、&HAUSで、市とメニコンが地元区長らに対し説明会を開くとしている。

旧東小の利活用が3年間弱での短期間で終了となることについて、市政策企画部の担当者は「企業にはこの間、活躍してもらい、(市の)外から人が来てもらえていたので、撤退は残念。民間事業者の会社全体の判断ということで致し方ないと受け止めている」としている。



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