ケーズHD 首位堅持 減収も18年連続 23年度 茨城県内企業売上高ランク
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民間信用調査会社の東京商工リサーチ水戸支店がまとめた2023年4月期から24年3月期までを対象とする茨城県内企業売上高ランキングによると、1位は家電量販店大手のケーズホールディングス(HD、水戸市)で5841億1800万円だった。前年比では減収したものの、18年連続トップの座を堅持した。
ケーズHDは電気代高騰や物価高の影響で、家電品への消費マインド低下が反映された。季節商品のエアコンは、記録的な猛暑で夏季は好調だったが、冬季は振るわなかった。増収に向けて家電業界のEC(電子商取引)化に取り組み、オンラインショップを強化する。
2位は食品スーパーのカスミ(つくば市)で、2698億9100万円。3位は常陽銀行(水戸市)で1634億8500万円だった。
食品スーパーのタイヨー(神栖市)は1331億7200万円と、前年比130億円超の大幅な増収となった。メーカーによる値上げに加え、新規1店舗をオープンしたことが貢献した。
上位10社の内訳は小売り4社、製造とサービスがそれぞれ2社、卸売り1社と金融機関1行。このうち、6社が前年比で増収した。上位3社は同じ顔触れだが、いずれも減収となった。
同支店は「物価の上昇で単価は上がっているものの、個人消費の伸び悩みが影響したのでは」と分析した。
ランキングは県内に本社や本社機能を置く企業を対象に調査し、売上高は単体決算を参照した。