茶の木村園 破産申請へ 負債約1億6000万円 茨城
東京商工リサーチつくば支店は4日、茶類・菓子類販売の茶の木村園(茨城県つくば市春日)が通常の店舗営業を停止し、事後処理を弁護士に一任、破産申請の準備に入ったと発表した。負債は約1億6000万円の見込み。
同社は1948年創業、2011年1月に法人化した。登録商標の「とろりん」茶は、独自の深蒸し茶として好評を得ていた。東日本大震災後は茶葉の販売数量が減ったものの、かき氷やせんべいの販売をするなど業績維持に努めた。新型コロナウイルスの流行を背景に、葬儀の小規模化で返礼品としての茶葉需要が減少。23年12月期の売上高は9983万円で333万円の赤字となるなど、業績悪化に歯止めがかからず、事業継続を断念した。