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住民投票条例案を否決 新庁舎整備計画 茨城・行方市議会

賛成少数で住民投票条例案を否決した行方市議会
賛成少数で住民投票条例案を否決した行方市議会


茨城県行方市議会(定数18)は4日、臨時会を開き、市が検討している市役所新庁舎整備計画の賛否を問う住民投票条例案を賛成5、反対11の賛成少数で否決した。議決を受け、鈴木周也市長は「3月の市議会定例会に市役所の位置を定める条例(位置条例)案を提出する」と考えを示した。

意見書を付けて住民投票条例案を議案で提出した鈴木市長は「議会や庁舎建設市民会議で意見を伺っている段階で具体的に固まっていない」と指摘。条例制定請求書に記載されているような「事業費70億円については全く理解できず、条例制定請求がなされたことについて非常に驚くと同時に誠に遺憾」とした。その上で、実態と隔たりがあるとして、条例案に反対の姿勢を示した。

採決では市議18人のうち、1人が欠席。討論では、住民投票の実施に反対した議員は「議論の最中であることと条例案に瑕疵(かし)があるので市民に混乱を招く」と主張した。賛成の議員は「病院敷地内に整備することで病院の縮小・廃院につながる恐れがある」などと訴えた。否決を受け、条例制定請求書を提出した高木正市議は「民主主義を冒涜(ぼうとく)する意見書で、市民の声を聞く機会を否定する歴史的汚点となった」と述べた。

条例案は、一部の市議らが、法定数の535人を上回る1833人分の有効署名を集め、高木市議が請求代表者となり、鈴木市長に制定を求めて直接請求していた。



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