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茨城空港 利便性向上へビル拡張 検討会が将来ビジョン案

茨城空港の将来ビジョンについて議論した茨城空港のあり方検討会=県庁
茨城空港の将来ビジョンについて議論した茨城空港のあり方検討会=県庁


茨城空港の将来像を議論する「茨城空港のあり方検討会」(座長・平田輝満茨城大大学院教授)は5日、茨城県庁で第3回会合を開き、県に提言する将来ビジョン案の概要をまとめた。需要増に対応するためターミナルビルや駐車場の拡張、航空機の誘導路の段階的な整備を盛り込み、利便性の向上を目指す。

会合は冒頭を除き非公開。有識者の委員とオブザーバー計23人が出席した。ビジョン案は事務局が示した素案に、委員の意見と利用者らから募った約300件の意見を反映させた。

現在のターミナルビルは年間81万人の利用と民間機の1時間1着陸を想定して整備されたが、2019年度は78万人が利用。現在は2便以上が着陸する。状況を踏まえ、ビジョン案では南側にビルを拡張し、保安検査場や待合室、手荷物を受け取るターンテーブルを増設する。

駐車場はビルに隣接する第1、第2駐車場の混雑緩和に向け、立体化を提案した。企業や富裕層が商用目的で使うビジネスジェットは、専用の動線や待合室を設けて誘致を図る。

誘導路については、まず滑走路と駐機場を結ぶ「取付誘導路」を現在の1本から2本に増やし、出発の遅延を減らす。その後は需要ニーズを勘案しながら駐機場を拡張し、航空機が滑走路を通らずに駐機場に移動できる「平行誘導路」を一部整備する。

ハード面の整備と並行し、国内外の既存路線の増便や新たな路線の誘致を展開。国際線に関してはベトナムやシンガポール、タイ、欧米の各路線の就航を目指すとした。

検討会は、具体的な空港機能拡張のスケジュールや目標の利用者数を盛り込んだビジョン案を3月下旬に決定し、4月にも県に提言する方針。



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