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ジェトロ茨城 かさましこ海外展開支援 英バイヤー招き商談会 茨城・笠間

製陶ふくだで登り窯などの制作現場を見学する英国バイヤー2社の代表ら(右の2人)=笠間市下市毛
製陶ふくだで登り窯などの制作現場を見学する英国バイヤー2社の代表ら(右の2人)=笠間市下市毛


日本貿易振興機構(ジェトロ)茨城は5日、英国の陶器バイヤー2社の代表を茨城県笠間市に招き、笠間焼の窯元2軒との商談会を開いた。バイヤー側が自らのニーズを説明し、窯元側が自社製品や制作現場を案内して産地の情報を伝えた。商談はジェトロ茨城と同栃木が連携。同市と、益子焼の産地、栃木県益子町にまたがる日本遺産「かさましこ」の陶芸製品の海外展開を支援する。

4~6日の3日間、延べ32件の商談が設定された。益子から始まり、5日午後からはバイヤーが笠間の大津晃窯と製陶ふくだの窯元2軒を訪れた。

バイヤーは、共にロンドンに店を構える現代工芸専門のギャラリーと、日本茶を含む世界のお茶と日用の茶器を主に扱う店。女性オーナーと男性マネジャーがそれぞれ参加した。

大津晃窯では、社長で笠間焼協同組合の理事長でもある大津廣司さん(78)が応対。女性オーナーは「静かで控えめなデザインの物が欲しい」と求めた。製陶ふくだでは、男性マネジャーが、ティーポットの製品に関心を示し、代表の福田勝之さん(62)に、まとまったロットを挙げて「注文した場合、届く日数はどれくらいかかるか」と質問していた。伝統的な登り窯も見学した。

笠間焼の海外展開では、2020~21年度に笠間焼協同組合が主体となり、英国にPRするブランディング事業を行った。成果を踏まえ、昨年3月、ジェトロがロンドンのホテルで作品の展示会を実施。今回は引き続き、「かさましこ」の陶芸作家の支援に焦点を当てた。ジェトロ茨城の河内章所長は「少しでも商談が実れば」と期待した。

6日は、同市の展示施設「笠間の家」で笠間焼の作家と7件の商談が予定されている。



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