介護報酬2856万円不正受給 桜川の介護事業所 市指定取り消し 茨城
![桜川市役所大和庁舎=桜川市羽田](https://ibarakinews.jp/photo/17389303308501_photo1_001.jpg)
茨城県桜川市は7日、有限会社大木薬局(同市真壁町田)の運営する介護事業所「筑紫小規模多機能センター」(同市真壁町羽鳥)が介護報酬約2856万円を不正に受給していたとして、小規模多機能型居宅介護サービスと介護予防小規模多機能型居宅介護サービスの事業所指定を取り消す行政処分を行ったと発表した。取り消しは6日付。
市介護保険課によると、同社は2019年12月~24年11月、同センターを稼働していなかったにもかかわらず、4人の利用者がいるかのように偽り、介護報酬を不正請求するなどした。
4人は、同社が別に運営する通所介護事業所を利用していたとみられる。介護報酬や利用料は、通所介護事業所よりも、同センターの介護予防小規模多機能型居宅介護サービスの方が高額だという。
市は同社に対し、不正受領分約2856万円に加え、介護保険法に基づき、不正な加算金の返還を求める。利用者4人に対しても、利用実態との差額分を返還するよう求める。