J1鹿島、定位置争い激化 開幕まで1週間 奪冠へ準備着々
15日に控える湘南とのリーグ開幕戦まで1週間。J1鹿島は鬼木監督の下、王座奪還を果たすための準備を着々と進めている。ポジション争いは日に日に激しさを増し、誰が開幕のピッチに立っていてもおかしくない状況だ。攻撃的な新戦術の浸透度も着実に高まっていて、順調な仕上がり具合と言っていいだろう。
今週の練習で際立ったのは、ボールを「止める・蹴る」の技術の向上だ。パス回しのテンポが速まったのとともに、足元への収まりに安定感が出てきた。鬼木監督からも選手たちに「レベルアップしている」という旨の声がけがされているようで、徐々にではあるが、鋭いパス回しを軸とする戦い方の前提部分が整ってきた。
ポジション争いに関しては、昨季と比較すると断然激しくなっている。中でもサイドハーフ(SH)は右が荒木、左は田川が一歩リードという様相だが、師岡や樋口、慎重に調整を進めるチャブリッチも控え、誰が開幕スタメンの座をつかむのかはいまだ未知数だ。
日頃から強烈な存在感を示している小池の先発出場も十分あり得る。練習では本職の右サイドバックのほかSHやボランチもこなし、ピッチを縦横無尽に駆け抜けて攻撃を活性化させている。指揮官がどのような布陣で湘南戦に臨むのか、注目したい。
「選手一人一人がしっかり良い準備を重ねることで、初戦から良いパフォーマンスができる」と小池。まずは開幕ダッシュ成功に向け、鬼木アントラーズは調整を重ねていく。
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