大の里関らの活躍紹介 二所ノ関部屋が報告会 茨城・阿見
![参加者たちの握手に応じる二所ノ関親方、大の里関、白熊関(左から)=阿見町本郷](https://ibarakinews.jp/photo/17390202564205_photo1_001.jpg)
茨城県阿見町本郷の本郷ふれあいセンターで8日、二所ノ関部屋の町民報告会が開かれた。町が初めて企画し、抽選で選ばれた町民約300人を前に、二所ノ関親方(38)と大関・大の里関(24)、十両・白熊関(25)が1年間の活躍や苦労を振り返りながら解説した。
大の里関は2024年5月場所に初めてまげを結って臨み、初土俵から7場所で初優勝。幕下付け出しでは、同じ石川県出身の元横綱・輪島の15場所の記録を大きく塗り替えた。「最終盤まで優勝争いに絡んだ先場所の悔しさをバネに、今度こそ優勝してやろうという気持ちだった」と当時の意気込みを表現した。
白熊関は3、5月場所の負け越しに「情けない」と肩を落としたものの、7月場所は12勝3敗の好成績と十両優勝を果たした。二所ノ関親方は「壁にぶつかると、変化やチャレンジへの考えが芽生える。良いチャンスになる」と励ました。
序の口から大関まで、力士全員が集まる稽古の様子も動画で紹介。二所ノ関親方は「基礎運動をしっかりやった力士が一番強い」と力説した。
タオルやサイン色紙などの抽選会には、幕下以下の力士らも登場し、当選者と握手をするなど交流を楽しんだ。色紙を贈られた宮本美春さん(76)は「感無量。来年もまた参加したい」と喜んだ。
大の里関は「支えてもらったおかげで大関という番付まで上がれた。(感謝の気持ちを)結果で示したい」と応じた。