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龍ケ崎の温浴施設閉館 市、経費大幅削減難しく 茨城

閉館が決まった龍ケ崎市の温浴施設「湯ったり館」(同市提供)
閉館が決まった龍ケ崎市の温浴施設「湯ったり館」(同市提供)


茨城県龍ケ崎市は10日、昨年4月から休館していた市営温浴施設「湯ったり館」(同市板橋町)を閉館すると発表した。市場調査などを実施し、温浴事業再開の可能性を探ってきたが、事業費の大幅な削減は極めて難しいことなどから再開は困難と判断した。

市はこれまで、事業者から意見を集めるサウンディング型市場調査のほか、参入意欲のある事業者に対してヒアリングを実施。それらを踏まえ、温浴事業再開に伴う市の財政負担額を試算したところ、改修工事や管理運営費などで10年間で約10億8500万円が見込まれたという。負担額に加え、事業の必要性や安定継続性といった視点も含めて検討し、閉館を決めた。施設については解体を含め検討する。

同館は2000年4月に開業し、市農業公園「豊作村」の一角に立地する。市まちづくり・文化財団(理事長・萩原勇市長)が指定管理者として運営していた。近年はコロナ禍などによる利用者の減少に加え、収支の赤字が続いていたことから、市は昨年3月末で営業を停止していた。

入館利用券の払い戻しは今月末まで、財団事務所で受け付ける。



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