茨城県立高入試 全日制1.00倍 志願状況 取手二トップ1.68倍

茨城県教育委員会は11日、今春の県立高校の入学志願状況を発表した。全日制の志願倍率は前年同期と比べ0.01ポイント増の1.00倍となり、定時制を合わせた全体の倍率は前年同期比0.01ポイント増の0.97倍だった。学校別では取手二が1.68倍でトップとなった。志願先の変更受け付けは17、18日。
全日制の募集定員は同240人減の1万7230人(84校1分校149学科)、志願者数は同112人減の1万7149人。特色選抜の定員は1833人(62校104学科)に対し、1515人が志願した。一方、定時制の募集定員は同40人減の960人で、志願者数は同56人減の472人。
全日制の学校別で志願倍率が最も高かったのは取手二が1.68倍だった。次いで水戸一が1.65倍、日立一が1.52倍、水戸工が1.51倍、牛久栄進が1.38倍などと続いた。
県教委によると、少なくとも直近10年間では学校別で取手二が志願倍率トップとなったことはないという。志願倍率が上昇した理由について、県教委は「新型コロナ5類移行もあり同校生徒たちによる校外での活動が増え魅力発信につながっているのでは」とし、「学校ホームページを頻繁に更新するなど工夫していると聞いている」と話した。
学科別では水戸三の家政科と水戸工の建築科がともに1.85倍、特色選抜では大洗の普通科音楽コースが2.17倍とそれぞれ最も高かった。
今春から新たに募集するつくばサイエンスの普通科では定員120人に対し志願者数は73人で志願倍率0.61倍、既存の科学技術科についても同0.58倍でともに定員割れとなっている。要因について、県教委は「まだ(卒業者がいないため)進学実績が分からないことなどが影響している」と分析している。
全日制で募集定員に満たない学科があったのは53校82学科で、前年同期より2校3学科少なくなった。
入試日程は、27日に一般入学学力検査、特色選抜面接等は28日、学力検査の追検査は3月7日に実施予定。合格発表は同12日。