祝詞唱え心身清める 若手神職ら寒中みそぎ 茨城・日立
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茨城県北地域にある神社の若手神職などによる「寒中みそぎ」が13日、同県日立市の河原子海岸で行われた。神職と県内外の一般参加者の計19人が冷たい海に漬かって心身を清め、無病息災を願った。
日立、高萩、北茨城各市の若手神職でつくる「多賀神道青年会」が主催し、今回で9回目。男性は白いふんどし姿、女性は白衣姿で臨んだ。砂浜で輪になり、「エイサッ、エイホッ」などとかけ声を上げながら船をこぐ動作をする「鳥船」で体を温めた。海に入り、約10分間、寒さと強風に耐えながら祝詞を唱えた。
参加は3年目という同県潮来市の会社員、斎藤健一さん(44)は「すごく冷たかったが、入った後は生まれ変わったような気がする。来年もやりたい」と晴れやかな表情を見せた。
大甕神社(日立市大みか町)の禰宜(ねぎ)、朝日正敬さん(45)は「年に1度、厳しい体験をすることで、つらいことを乗り越えていく精神力を鍛えてほしい」と話した。