水戸、速攻で先手を J2開幕 15日、アウェー磐田戦

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明治安田J2は15日、開幕する。第1節第1日は7試合が行われ、水戸は静岡県のヤマハスタジアムで磐田と対戦する。キックオフは午後2時。昨季J1でしのぎを削った強豪の敵地に乗り込む。築いてきた素早い攻撃で先手を取りたい。
19人の新戦力を迎えた水戸は、始動から沖縄キャンプにかけて、主に攻撃の組み立てと侵入部分を反復確認した。対外試合の内容はG大阪や鹿島などのJ1勢相手にも十分な手応えが得られた。開幕まで2週間を切ると、攻守の切り替えに一層の激しさを持たせ、本番モードに。離脱者も出ることなく、森監督は「いい雰囲気だった」と今オフを振り返る。
早くも昇格候補の呼び声高い磐田と初戦から激突する。磐田は昨季まで横浜FMで指揮を執ったハッチンソン氏が監督に就任し、保持をベースとした戦い方を浸透させてきた。得点源だったジャーメインが退団したものの、前線には破壊力のある複数の外国籍選手が並び、GKには元日本代表の川島が立ちはだかる。
勝利の鍵は「怖がらずにボールを奪いにいけるか。そしてその流れで仕留めきれるかだ」と指揮官は強調する。12日の全体練習ではプレスバックの重要性を再確認した。渡辺は「相手は個人の能力こそ高いが、1対1で負けないことや、走り勝つことができれば勝てる」と強気に言い切る。
指揮官は12日のミーティングで「勝利への飢えを前面に出してくれ」と選手に再度要求した。「スタートダッシュするために何がなんでも(勝ち点)3が欲しい」と続ける。目標の「昇格プレーオフ進出」に向け、初戦から結果を求めていく。
■飯田「背中で示したい」
○…30歳で地元茨城に帰還した桜川市出身のDF飯田は「背中で示したい」と開幕戦のピッチを心待ちにしている。
J1京都や清水などを渡り歩いた右サイドバック。加入後は環境の変化を考慮し、沖縄キャンプ終盤から慎重な調整を重ねてきた。1日の鹿島戦も出場を回避し、「開幕に100%の状態をつくることが目的だった。パワーが出せる体になった」と準備万全の様子だ。
クラブの平均年齢は今季のJ2で3番目の若さだ。高水準で経験を積んだ飯田は言う。「良くも悪くも、若さ特有の『言われたことだけを無我夢中にやる症状』が出ていることは事実。ピッチレベルで変化を感じ取れる選手が増えなければ、強豪には対抗できない」
磐田戦では右サイドで背番号6が頼もしく映るだろう。「つなぎ役として保持する時間をつくりながら、効果的に上がっていきたい」と意気込んだ。
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