鬼木鹿島いざ出陣 J1第1節、15日、敵地で湘南戦 全員攻撃・守備に磨き




明治安田J1第1節第2日は15日、各地で7試合が行われ、鹿島は神奈川県のレモンガススタジアム平塚で湘南と開幕戦を戦う。キックオフは午後3時。鬼木新体制で臨む新シーズンがついに幕を開ける。強さを見せつけ、目標のリーグ優勝に向けて好スタートを切りたい。
近年はシーズン途中の監督交代を繰り返し、国内タイトルから長年遠ざかっている鹿島。常勝軍団としての誇りを取り戻すため、今季から指揮官を託されたのが鬼木監督だ。川崎を8年間で7度の国内タイトル制覇に導いた〝イズム〟を、チーム始動日から徹底的に注入している。
志向するのは、「全員攻撃・全員守備」。地上での鋭いパス回しで前進を図って好機につなげる戦い方をベースに、守ってはハイプレスを軸にボールを失った後の即時奪回の精度を強化。攻撃のキーマンとなる荒木は「完成しきったとはまだ言えないかもしれない」と前置きした上で、「全体的なボールの動かし方や守備のやり方はしっかり準備できている」と実感を込めて語る。
湘南に勝利する上で前提となるのは、鬼木監督が「湘南らしさ」と警戒するハードワークや攻守の切り替えの部分で劣らないことだ。荒木が「ボールを奪ってからのスピードが速い」と言うように、カウンターの餌食につながるパス回しでの軽率なミスも厳禁。冷静に的確なパスをつないで、好機をうかがいたい。
鬼木アントラーズ、いざ出陣だ。重要な開幕戦で勝ち点3奪取へ、荒木は「ベストパフォーマンスを見せる」と気合を入れる。
■勝利へ強い執着心 鬼木監督 一問一答
リーグ開幕を前に、今季から指揮を執る鬼木監督に現在の心境や意気込みなどを聞いた。
-いよいよ開幕戦を迎える。今の心境は。
当然緊張感がある。ただ、新しいチームでの選手への期待があるので、わくわくという感情もある。
-1日の水戸戦を経て、チームとして積み上げてきたことは。
攻撃は自分たちの形をより押し出していくこと。守備に関してはアグレッシブに戦っていく上で必要な部分。まだまだ一つ一つ積み上げていく必要がある。
-チームづくりの感触は。
目標は何かということをしっかり理解した上で、日々取り組むことができている。選手たちには非常に期待している。
-開幕戦で対戦する湘南の印象は。
監督が変わらず、しっかりとした積み上げがある。攻守の切り替えやアグレッシブさにたける湘南らしさに気を付けたい。
-開幕戦に向けての意気込みを。
どんな形であれ、やっぱり勝つことが重要。勝利への執着心を強く意識して戦いたいと思う。
《今節の顔》DF 小池龍太 縦横無尽に攻撃活性化
好調をキープしている期待の新戦力が、開幕スタメンの座をつかむかもしれない。縦横無尽にピッチを駆け巡る運動量で、右サイドバックから攻撃を活性化させる。
的確なポジショニングで周囲を生かすだけでなく、右サイドを駆け上がって得点機にも顔を出す。「いかに相手が嫌がるプレーをするかを考えている」という意識の下、開幕に向けて猛烈なアピールを続けてきた。
「鹿島をタイトルに導く」と背番号25。新たなエンブレムを胸に、新天地での挑戦が幕を開ける。
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