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茨城県内火災・延焼に注意 強風、乾燥注意報が発令

黒煙や炎が立ち上る火災現場=13日午後5時49分、常総市坂手町
黒煙や炎が立ち上る火災現場=13日午後5時49分、常総市坂手町


茨城県常総市坂手町付近で13日午後に発生した火災は、強風にあおられ雑木林などに燃え広がり、消火活動は翌14日朝まで続いた。冬型の気圧配置の影響を受け、県内では連日、強風、乾燥注意報が発令されており、火災に注意すべき気候が続いている。

乾燥注意報は、気象庁が大気の乾燥により火災・延焼などが発生する危険が大きい気象条件を予想した場合に発表される。水戸地方気象台では、最小湿度40%かつ実効湿度60%を基準に定めている。実効湿度は木材の乾燥の程度を表す指数で、数日前からの湿度を考慮に入れて計算する。60%以下になると火災の危険性が高まる。

水戸地方気象台によると、乾燥した日が続くのは、冬型の気圧配置となる日が多く、乾燥した状態で少し雨が降ってもすぐに乾燥してしまう。西高東低の冬型の気圧配置では、北西の風がシベリアから日本海を渡って日本に吹き付け、日本海側の地方に雪や雨を降らせる。その後、山脈を越えて乾燥した空気が太平洋側に流れ込む。

2月上旬の「県気象旬報」によると、1~10日の降水量は同県水戸市が実況値2.0ミリで、平年値12.4ミリよりも「少ない」階級。同県つくば市では実況値7.0ミリで平年値(10.8ミリ)と同じ階級だった。

常総市周辺で火災が発生した13日は、大陸の高気圧と千島列島付近の低気圧との間で気圧の傾きが大きくなり、各地で非常に強い風が吹いていた。気象庁の「同市の気象・地象等の特性」によると、同市の冬は乾いた北西の季節風が吹き、晴天の日が多い。気温変化が大きく乾燥しやすいという。

県内は今後も乾燥する日が続くと見込まれており、同気象台は「乾燥注意報が出された日は火の取り扱いに十分注意してほしい」と呼びかけている。



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