ショットと関連法人 破産手続き開始決定 負債計7億円 茨城
帝国データバンク水戸支店は19日、カラオケ店などを手がけるショット(茨城県日立市神田町)と関連法人のネクスト(同市久慈町)が、水戸地裁日立支部から破産手続き開始決定を受けたと発表した。4日付。負債は2社で計約7億円。
ショットは1981年創業。県北地域中心にインターネットカフェやカラオケ店など多角化経営を進め、ピーク時の2008年ごろには年売上高約13億円まで拡大。14年に現在の同社代表が買収してからは、同代表が経営していたネクストの事業を引き受け、カラオケ事業に注力した。16年には訪問看護事業にも進出した。
だが、カラオケブームの終わりとともに、業況は後退。さらに、新型コロナウイルスの影響も加わり、22年2月期の年売上高は3億円を下回った。先行きの見通しが立たなくなったため、事業の継続を断念した。ネクストは14年にショットへ事業を譲渡してからは休眠状態だった。