ハナモモ出荷最盛期 茨城・常陸大宮

3月3日の桃の節句を前に、茨城県常陸大宮市でハナモモの出荷が最盛期を迎えた。同市小野のJA常陸奥久慈枝物部会の促成・貯蔵施設では、生産者ら約20人が長さ80センチの枝の束を箱詰めする作業に追われている。
ピンクや赤、白など6品種があり、今年は全体で16万束を東京を中心に、宮城県仙台市や京都府を含む全国に出荷する予定。147人の部会員のうち、約80人が「奥久慈の花桃」ブランドの生産に取り組む。出荷の約1週間前から温室で育成させ、栽培管理を徹底。消費者のところで咲き誇ることや木肌の美しさが人気で、年々注文が増えている。
同部会の石川幸太郎会長は「昨夏の猛暑の影響で枝が太くなり調整に苦労したが、花は耐えてくれ、喜んでもらえるものができた。子どもの成長を願う節目にぜひ飾って、春を感じてほしい」と話した。