カシマスタジアム入り口に壁画 現代芸術家・藤元さんら制作 茨城

茨城県立カシマサッカースタジアム(同県鹿嶋市神向寺)の正面入り口に巨大な壁画アート作品が完成し、J1鹿島アントラーズの今季ホーム初戦の22日、お披露目された。
壁画はエントランスを含め幅54メートル、高さ6メートル。現代アーティスト、藤元明さんが主宰するアートプロジェクト「ソノ アイダ」のメンバー17人が市内に滞在して1月から制作してきた。
躍動し持続する「エネルギーの永久機関」がコンセプト。絵の具が混ざり合う瞬間を撮影し、絵画として拡大して組み合わせ、赤や青、白などのペンキを使って、同スタジアムの壁、柱、ガラスに表現した。
壁画はアントラーズと、鹿行地域の地域活性化に取り組む「KX」(鹿嶋市)、アート関連コンサルティングの「DART」(東京)が取り組む「カシマ・アート・プロジェクト」の第1弾。アートの力で鹿行地域に新たなにぎわいをつくるのが目的で、第2弾は海岸漂着ごみを素材にした彫刻を制作し、同スタジアムに設置する予定だ。
藤元さんは「インパクトある作品ができた。見方は自由」と話した。