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茨城-韓国 定期便へ LCC検討 清州・ソウル週4

茨城空港の連続チャーター便として運航されているエアロĶの清州便の航空機=2024年12月3日、小美玉市与沢
茨城空港の連続チャーター便として運航されているエアロĶの清州便の航空機=2024年12月3日、小美玉市与沢


韓国の格安航空会社(LCC)エアロKが、茨城空港(茨城県小美玉市)と同国を結ぶ路線について、5月から清州(チョンジュ)と仁川(インチョン)(ソウル)の2路線の定期便化を検討していることが分かった。計週4往復の運航を目指す。実現すれば、ゴルフ客を中心とした韓国インバウンド(訪日客)による観光需要の拡大が期待される。同社の姜秉浩(カンビョンホ)最高経営責任者(CEO)が23日、同県大洗町で報道陣に明らかにした。

エアロKは茨城-清州の連続チャーター便を、2024年12月から火、木、土曜の週3往復で運航している。運航期間は3月4日までで、その後の継続や定期便化が注目されていた。

姜CEOは同路線の搭乗率が76%と明らかにした上で「茨城便を週4で運航したい。清州だけでなく、仁川も含めて考えている」として、5月の大型連休明けごろにも定期便としての就航を計画していると述べた。

3月までの現路線の運航を終えた後、認知度を向上させるためのPRを強化。並行して運航再開に向けた準備を整え、定期便化を目標にするとした。

姜CEOは茨城県のゴルフ場視察のため、22~23日の日程で同町や水戸市を訪問。1月も県内の別のゴルフ場を訪れていた。

今回の視察を終え、姜CEOは「歴史あるゴルフ場が多く、食もおいしい。商品として魅力を感じた」と強調。「さらに需要を取り込めると確信した」ことが、路線拡大への検討につながったと話した。

同行した大井川和彦知事は「韓国はインバウンド市場のポテンシャルが高いが、茨城県は今まで(需要を)十分取り込めていなかった」と指摘。その上で、エアロKのPR活動などを「県も一緒に支えていく」との考えを示した。

県によると、現在の茨城-清州の連続チャーター便は当初、搭乗率が伸び悩んだが、県と同社が連携して現地でのプロモーション活動を強化。路線の知名度が向上し、徐々に同国からの利用者が増加していた。

茨城空港の韓国定期便が実現すれば、19年9月まで運航していたイースター航空(韓国)のソウル便以来となる。



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