春咲きのラン 漂う甘い香り 水戸市植物公園で230株展示 茨城
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春咲きのランを観賞できる「春のらん展」が茨城県水戸市小吹町の市植物公園で開かれている。公園内の植物館に約230株が展示され、会場を漂う甘い香りや色とりどりに咲く姿が来場者を楽しませている。3月2日まで。
市植物公園蘭科協会(道川哲司会長)が主催し今年で64回目。会員が丹精込めて栽培したランを持ち寄った。中南米原産のカトレアや丸い唇弁を持つデンドロビウムなどが咲き競い、訪れた人たちは顔を近づけて香りを楽しんだり、写真を撮ったりしていた。
福田正通事務局長は「ランは高価な印象を持たれるが、水やりは少なくて簡単に育つ。実際に会場に来て親しみを持ってほしい」と呼びかけた。同県日立市の小学3年、舟山ひかりさん(9)は「会場に入るとランの香りがした。花の形や背の高さが違っていて面白い」とほほ笑んだ。