ヨーカドー竜ケ崎閉店 茨城県内から撤退 市民ら別れ惜しむ

茨城県龍ケ崎市小柴5丁目の「イトーヨーカドー竜ケ崎店」が24日閉店し、26年の歴史に幕を下ろした。営業最終日の同日は多くの買い物客が訪れ、地域に根差した大型店との別れを惜しんだ。同店の閉店で、イトーヨーカドーは茨城県から全て撤退となった。
同店1階の中央入り口には、買い物客や従業員らが寄せた「寂しい」「お世話になりました」などのメッセージが飾られ、訪れた人たちがスマートフォンなどで写真を撮っていた。
店内では午後6時半過ぎ、営業終了が近づいたことを知らせる「蛍の光」の音楽が店内に流れたものの、にぎわいは続いた。買い物に来ていた同市のパート従業員、桑田政江さん(65)は「ヨーカドーがあることで安心感があった。閉店は残念」と、名残惜しそうに語った。
閉店時間の午後7時を過ぎると、最後を見届けるため中央入り口前には大勢の人が集まった。下り始めたシャッターに向かい、「ありがとう」「お疲れさま」などとねぎらう声が飛び交った。
同店は1999年3月、複合商業施設「サプラ」の1、2階に中心テナントとして開業した。