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子どもと野犬 安心の場計画 納屋改装 施設開設へCF 茨城・神栖のNPO

「新OHANAハウス」に改装予定の納屋=神栖市堀割
「新OHANAハウス」に改装予定の納屋=神栖市堀割


茨城県神栖市を中心に犬猫の保護活動をしているNPO法人わんにゃんレスキューOHANAが、子どもたちの居場所と野犬のシェルターを兼ね備えた施設「新OHANAハウス」の開設を計画している。1500万円を目標にクラウドファンディング(CF)で開設費用を募っており、代表の松本恵美さん(51)は「子どもと犬の両方にとって安心できる場所をつくりたい」と協力を呼びかけている。

わんにゃんレスキューOHANAは同市内の野犬を2027年までにゼロにすることを目指し、21年から活動している。これまでに220匹以上の野犬を捕獲・保護し、譲渡会などで新たな飼い主につなげてきた。

新OHANAハウスは松本さんの自宅兼シェルターに隣接する納屋を改装する計画。不登校など学校になじめない子どもたちがトレーニングの進んだ犬と一緒に過ごし、散歩や食事などの世話をしたり、勉強したりする場とする。

松本さんの自宅と渡り廊下でつなげて十分な広さを確保するほか、複数人のスタッフが常駐し、安全面にも気を配る。10~11月のオープンを目指しており、将来的には出席日数として認められるフリースクールにすることも検討している。

松本さんはふさぎ込んでいる子どもたちがボランティアとして犬と触れ合う中で、学校へ行けるようになったり、自信を取り戻していったりする様子を数多く見てきた。同時に、子どもたちの真っすぐな愛情に触れ、特別扱いされた犬たちは人慣れが早いことも実感したという。

子どもたちと野犬が共に優しさを育む施設をつくれたら-。そんな思いから、今回のプロジェクトが動き出した。

現在は松本さんやボランティアの自宅で常時10~15匹を預かっている。新OHANAハウスが完成すれば、最大で20匹まで保護できるようになると見込む。

支援額は1口3000円、1万円、5万円などから選択でき、オリジナルパーカーやステッカーなど、お礼の品があるコースもある。終了日の3月31日までに1500万円に届かなければ全額返金となる。受け付けはCFのサイト「レディーフォー」から。



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