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農業女子 初の交流会 農機実習や意見交換 茨城・つくばみらい

県内の女性農業者らが活発に意見を交わした交流会=つくばみらい市青木
県内の女性農業者らが活発に意見を交わした交流会=つくばみらい市青木


茨城県内の女性農業者の交流の場を設けようと、関東農政局県拠点は25日、同県つくばみらい市青木の「井関農機夢ある農業総合研究所」で、交流会「いばらキラキラ農業女子会」を初めて開催した。女性農業者ら21人が集い、力を使わずに操作しやすい農機に乗って実習を行ったほか、交流会で活発に意見を交換。女性同士でアイデアや情報を出し合った。

交流会は、農業に従事する女性を国が支援する農林水産省の「農業女子プロジェクト」の一環。女性農家と農業用具や作業服などのメーカーが協力し、商品開発や情報発信などを支援している。

冒頭で、県拠点の石山悟地方参事官は、女性農業者から「交流を深めたい」との要望が上がっていたことを挙げ、「今後、国や県の垣根を取り、連携することで、地域農業の発展につなげられたら」とあいさつした。

実習では、参加者は体力をあまり使わずに、野菜の苗を定植できる移植機や、作業姿勢を調整しやすいトラクターを試乗した。コメやネギなどを生産する「アグテック飯島」(同県五霞町)の社員、飯島千麻里さん(28)はトラクターを運転し、「操作が簡単だった。自分でもできそう」と感想を話した。

交流会では「最近の異常気象と農作業の工夫」と題して、参加者が4班に分かれ意見交換。カメムシ類や作業中の夏の暑さ対策をはじめ、若手の育成、交流サイト(SNS)を活用した栽培技術の情報収集も話題に上がった。

農水省の「2020年農林業センサス結果概要」によると、全国の基幹的農業従事者数は女性の割合が減少傾向。茨城県は従事者5万7430人のうち、男性が59.8%、女性は40.2%だった。



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