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茨城県内一低い山 下草刈りに汗 東海・天神山 景観保全へ住民ら

天神山で下草刈りに取り組む住民=東海村村松
天神山で下草刈りに取り組む住民=東海村村松


〝茨城県内一低い山〟として知られる同県東海村村松の天神山で、山の緑や景観を守ろうと、2月22日、地域住民らが下草刈りやごみ拾いなど環境整備に取り組んだ。同村が進めている緑地保全事業の一環で、2016年度から、地元の自治会が協働で実施している。

天神山は、田園地帯を貫くように東西に延びた岬のような丘陵。西側には四等三角点があり、登山口などの表示板が設置され、登山道も整備されている。三角点の標高は17.1メートル(最高点は22メートル)で県内で一番低い山といわれる。

山は切り通しで東西に分かれ、東側には天神を祭った名残の小さなほこらがあり、郭(くるわ)や土塁など城跡の痕跡も残る。中世後期には佐竹氏ゆかりの真崎氏が館(城)を構えた。

この日は、村の担当職員や宿区自治会の住民のほかボランティアグループのメンバーら約30人が参加。高台などでは刈り払い機を使って下草刈り、周辺では捨てられたごみを拾い集める清掃活動などに汗を流した。

同自治会会長の中村正美さんは「県下一低い山として知られているが、高台の平場にはヤマザクラもあるので、花見などができるようになればいい」と話した。また、村環境政策課の井沢良則課長補佐は「活動を支援しながら、将来的には地域の方々が憩いの場として使えるようになれば」と期待を込めた。



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