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企業採用 茨城県内も早期化 26年卒大学生 説明会、3月1日解禁 人材囲い込み 歓迎と戸惑いの声

就活生に自社の魅力や業務内容を紹介する県内企業の担当者(左から2人目)=つくば市竹園
就活生に自社の魅力や業務内容を紹介する県内企業の担当者(左から2人目)=つくば市竹園


2026年3月卒業予定(26年卒)の大学生・大学院生を採用する企業の説明会が3月1日に解禁される。本来は説明会が就職活動の本格的なスタートとなるが、人材の早期確保のため、茨城県内でも採用活動の前倒しが進む。企業は特にインターン参加者を対象とする早期選考に力を入れ、自社に合う優秀な人材を囲い込んでいる。学生側からは「就活が早く終わるため負担が少ない」と歓迎する声がある一方、「早い段階では志望業種や企業を決めきれない」といった戸惑いの意見も上がる。

就職情報会社マイナビ(東京)主催の26年卒の大学生を主な対象とする就活イベントが、同県つくば市内で開かれた。県内に本社や事業所を置く企業や官公庁など26団体がブースを設け、学生を呼び込んだ。

参加した水戸信用金庫(水戸市)によると、インターン参加者対象の早期選考を25年卒に比べ1カ月前倒しした。担当者は競合他社のほか、県内全体で人材の取り合いが起きていることに触れ、「自社だからできる仕事など独自性をアピールしていかなければならない」と危機感を募らせた。さらに早期に内定を出しても辞退されるケースも多々あるといい、「入社までのフォローもより重要になっていて、最後まで気は抜けない」と指摘した。

人材獲得は県外からも手が伸びる。北関東での出店を強化しているドラッグストア運営などの薬王堂(岩手県)は、年々採用活動は前倒し傾向が続いているといい、人事担当者は「県内外で良い人材の採用活動を貪欲に進めている。茨城からも人材が欲しい」と語る。同社は早期選考を昨年内に済ませ、既に内々定を出している。

国が決めたルールでは、26年卒の就職活動は3月1日に企業による説明会などがスタートし、6月1日に選考が始まることになっている。だが、法的な拘束力がなく、学生の売り手市場であることもあって、既に採用活動を始めている企業が多いのが実情だ。

マイナビが発表した昨年10月時点の25年卒の内定率は前年同期比4.5ポイント増の90.5%。就活情報サイトを運営する学情(東京)の調査によると、26年卒については1月末時点で同19.0ポイント増の48.2%に上り、ほぼ2人に1人が1社以上から既に内々定を得ている状況だ。

マイナビ茨城営業部の担当者は就職活動の早期化に加え、「現在のトレンドは初任給」と指摘。ただ、特に中小や小規模企業などは賃金の上昇幅にも限界があり、県内就活生の数にも限りがあることを踏まえ、「Uターンの人材をいかに採用できるかも鍵になる」と指摘した。

就活イベントに参加したつくば市出身で東京都内の大学3年の安井萌夏さん(21)は「県内就職を含めて考えているが、まだ就職先を絞り込めていない」とし、「焦りの気持ちと慎重に見定めたい気持ちの半々で活動している。流されないように頑張りたい」と語った。



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