里山生かし体験教育 石岡、知事と意見交換 茨城

大井川和彦知事と茨城県民の対話集会「大井川知事と語ろう! 新しい茨城づくり」が28日、同県石岡市内で開かれた。子どもたちに自然教育を提供する「八郷留学」(同市)のメンバーらと、里山での生活体験を通した地域活性化や環境保全などについて意見を交わした。
八郷留学は里山での暮らし体験を通した自然教育や里山保全を目的に、原部直輝代表(30)が2020年8月に発足。市内外の小中学生を対象に、同市八郷地区に「留学」する形で稲刈りや餅つき、干し柿作りといった季節ごとの体験プログラムを1泊2日~5泊6日で提供している。
この日は、活動内容や経営方針のほか、増加傾向にある利用者数の推移やリピート率などの分析を紹介。将来的な法人化や人材も含めた運営体制、課題としている平日稼働の在り方について意見を交わした。
大井川知事は「ビジネスとしてしっかり考えられている。『日本文化の体験』という訪日客からの需要も大いにあるはず」と可能性に期待。原部代表は「ボランティアに頼らず運営している点も評価してもらい、大きな自信となった。今後の規模拡大に向け、体制を整えたい」と述べた。