「真壁学園」が4月開校 少子化で4小中統合 茨城・桜川

茨城県桜川市は真壁地区にある市立谷貝小、樺穂小、桜川中、桃山学園義務教育学校を統合し、4月から真壁学園義務教育学校として開校する。児童生徒数の減少を踏まえ、1学年2クラス以上になるよう学校の配置を見直し、子どもたちが多様な価値観と触れ合えるような教育環境を目指す。桃山学園の校舎を利用し、今春から児童生徒825人が通学する。
同市では少子化に伴い1学年1クラスの小学校が増えたため、2019年度に第2次市立小中学校適正配置基本計画を策定した。22年度には市立小・中・義務教育学校の統合に向けた今後の方針を示し、真壁地区4校の統合を進め始めた。
同計画や方針によると、谷貝小は25年度、樺穂小は30年度に複式学級になることが予想されている。桜川中と桃山学園も将来的には適正規模である6学級(1学年2クラス)を満たせない可能性が高く、統合が決まった。真壁学園に統合後は前期課程(1~6年生)が2~3学級、後期課程(7~9年生)が3~4学級になる見込み。
市では23年度から4校の教職員や保護者など55人でつくる統合準備委員会を開き、通学距離が長い谷貝小、樺穂小の児童はスクールバス通学とすることや、校歌には旧桃山中の楽曲を活用することなどを決めた。校名は公募で募り、応募のあった259点の中から同委員会で選定した。
22年度に示した方針では真壁地区のほか、岩瀬東中・岩瀬西中の統合と、大和中学校区の小中学校統合が構想されている。市は今後、これらの学校再編や、閉校する真壁地区の小中学校の跡地利用などについて、地元住民と協議しながら検討する。