水戸に新物流拠点 モノタロウ、5月着工 28年5月稼働目指す 茨城

工具などのネット通販を手がけるMonotaRO(モノタロウ、兵庫県尼崎市)が、茨城県水戸市内に新たな物流拠点を建設する。建設着工まで場所などの公表を控えているが、すでに土地を取得しており、今年5月に着工する。商品出荷拠点として2028年5月の稼働を目指す。名称は「水戸ディストリビューションセンター(DC)」とする。
投資額は約460億円。茨城県内の同社の拠点としては3カ所目となる。免震構造の鉄筋コンクリート造り4階建てで、延べ床面積は約7万5000平方メートル。在庫保有能力は約50万点。建物完成は27年4月、設備の導入完了は28年2月の予定。
具体的な雇用人数は未定だが、同社は従業員を水戸市と周辺エリアを中心に募集する方針。
大きな特長は「自動化の拡大」。作業工程が分かれていた三~四つの作業をひとまとめにできる最新機械を導入し、出荷の処理スピードを速める。1日当たりの出荷量は同県笠間市平町の物流拠点「笠間DC」の約3倍となる見込み。
同社は現在、県内に2カ所の物流拠点を置いている。17年4月に笠間DCを、21年4月に茨城中央サテライトセンター(SC、茨城町中央工業団地)を、それぞれ稼働させた。笠間DCで出荷をし、茨城中央SCは主に在庫を保管し他センターへ補給する倉庫の役割を担っている。関西エリアには兵庫県猪名川町に猪名川DCがある。
水戸DCの従業員雇用について、地元採用を予定している同社は「稼働は3年後だが、これから水戸に貢献し、愛される会社になりたい」と話す。
起工式は今年5月に実施される。