はしか感染 茨城県内で2年ぶり パキスタンから帰国の男児

茨城県は6日、古河保健所管内の病院から、10歳未満の男児がはしかに感染したと報告があった、と発表した。パキスタンに渡航歴があり、不特定多数が利用する施設を出入りしていた。現在は自宅療養中で快方に向かっているという。県内ではしかの感染が確認されるのは2023年4月以来、約2年ぶり。
県感染症対策室によると、男児はパキスタン滞在中の2月26日に発熱、同28日に発疹の症状が出た。3日に帰国し、翌4日に同県境町の茨城西南医療センター病院を受診、はしかと診断された。同病院は古河保健所に検査依頼し、県衛生研究所で遺伝子検査を実施した結果、5日に陽性が確定した。
男児が出入りした不特定多数の利用施設で感染の可能性がある日時は、羽田空港第3ターミナルが3日午後4時半~同7時、同病院が4日午後5時~同8時半。対策室はこれらの時間帯で利用から10日前後経過して発熱や発疹など、はしかが疑われる症状が出た利用者に対し、最寄りの保健所に電話連絡するよう呼びかけている。
確認できた同病院での接触者については、既に健康観察を行っているという。