茨城県内中学校で卒業式 閉校の日立・平沢中 思い出の学びやに別れ

茨城県内各地の中学校・義務教育学校で11日、卒業式が行われた。本年度で閉校となる日立市高鈴町の市立平沢中(渡辺和重校長)では最後の卒業式が開かれ、保護者や教職員、在校生が見守る中、卒業生12人が思い出の学びやに別れを告げた。
式では卒業生が一人ずつ名前を呼ばれた後に壇上に上がり、卒業証書を受け取った。渡辺校長は式辞で「未来を切り開くべく今後も学び続けてほしい。多様な価値観をまずは受け入れ、自分を大切に生きてほしい」と述べた。卒業生代表の石川真生さんは答辞で「毎日が宝物の日々だった。この学校で受け継がれてきた思いがなくなることはない。多くの思い出と学びを人生の糧として新たな道へと歩き出す」と語った。
式後、卒業生は感謝の思いを込めて合唱した。
平沢中は1948年開校。現在の生徒数は計25人で、学校再編計画の一環で市立駒王中と統合され、4月に新たな「駒王中」として開校する。将来的には助川中との統合も控えている。
県教育委員会によると、県内では11日、公立中201校、義務教育学校16校、私立中2校で卒業式を迎えた。