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「命は一つ」 絵本と体験で語りかけ 高萩・秋山小 茨城 

校長の講話に耳を傾ける児童たち=高萩市島名
校長の講話に耳を傾ける児童たち=高萩市島名


東日本大震災を機に描かれた絵本「かぜのでんわ」の読み聞かせと震災を経験した校長による講話が11日、茨城県高萩市島名の市立秋山小(久保田将彦校長)で開かれた。震災を知らない1、2年生約100人が絵本やリアルな体験談に真剣な表情で耳を傾け、命の大切さを実感した。

次世代に震災の記憶や経験を継承しようと初めて企画した。絵本は被災地・岩手県大槌町の庭園に設置された「風の電話ボックス」がモデル。線がつながっていない電話に動物たちが訪れ、大切な人への思いを語りかける物語だ。久保田校長が情感を込めて、読み上げた。

その後、久保田校長は震災当時にいた茨城県日立市内の様子について、「黒い煙が上がり救急車の音が鳴り響いていた」と振り返った。その上で「自分の命は一つしかない。皆さんがいなくなると、悲しむ家族や友達がいるということを忘れないで」と語りかけた。



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