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障害者手帳の等級 新たに4人に誤り 茨城県、点検で判明

茨城県庁=水戸市笠原町
茨城県庁=水戸市笠原町


茨城県は13日、身体障害者手帳の等級認定で、新たに4人分の誤りが判明したと発表した。3人は等級が過小で、このうち1人に障害者控除の差額など経済的損失が出ている可能性があるという。この対象者は既に亡くなっており、損失額を確認した上で、補塡に向けて遺族と協議する方針。二つ以上の「重複障害」の総合等級を算出する際のミスが主な原因。2013年1月までは県職員の手作業で行っており、確認が不十分だった。現在はシステムで自動算出している。県は23年度に発覚した同手帳の等級認定の誤りを受け、点検を進めていた。

県障害福祉課によると、損失があった可能性があるのは、01年に3級の交付を受け実際には2級だった故人1人。所得税や住民税の障害者控除の額は、2級と3級の間で差がある。

他の2人も等級が過小で、いずれも本来の1級ではなく2級と誤っていた。もう1人は過大で、本来の5級ではなく4級だった。

県は24年3月、重複障害の1人の等級認定を誤っていたと発表。前年の11月、福祉サービスの手続きを担当した市職員が誤りの可能性に気付いた。ミスを受けて県は24年12月までに、手作業だった期間の交付分約9万6000件を点検した。



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