乾漆技法 多様な表現 漆器や彫刻92点 つくば、16日まで 茨城

筑波大など15大学の美術関係者が乾漆の技法でさまざまな表現に取り組んだ企画展「乾漆の造形 皮膜と身体 漆芸と彫刻のインターセクション」が16日まで、茨城県つくば市吾妻の県つくば美術館で開かれている。工芸と彫刻の作家60人の92点が並ぶ。
乾漆は仏像や漆器の制作に使われる伝統的な技法で、漆で麻布を重ねて固めることで立体的な表現ができるため、現代では多様な表現が生まれている。
会場には伝統的な漆器から現代的な立体造形まで、同じ技法で作られたとは見えない作品が並ぶ。企画した筑波大の川島史也助教(35)は「工芸と彫刻の垣根を越えた新しい試み。どちらの表現も楽しめるのが乾漆の面白さ」と来場を呼びかけた。
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