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産総研が常設展示刷新 10年ぶり、高い専門性 茨城・つくば

リニューアルした産業技術総合研究所の常設展示施設=つくば市東
リニューアルした産業技術総合研究所の常設展示施設=つくば市東


茨城県つくば市東の産業技術総合研究所(産総研)の常設展示施設が10年ぶりにリニューアルし14日、報道陣に公開された。オープンは4月1日。新事業創出を目指す企業や研究者を志す学生に興味を持ってもらえるように、専門性が高い展示に変更した。エネルギーや環境、リサイクルなど幅広い分野における最先端の研究成果を披露する。

新施設名は「AIST-Cube(アイストキューブ)」。「『ちょっと先の未来』と出会える共創の場」がテーマ。広さ約500平方メートルで、三つの社会課題を柱に、産総研の20の技術を模型やデジタルコンテンツを使って解説する。

カーボンニュートラル関連では、タンクの中に水素をため、必要に応じて放電する水素吸蔵合金貯蔵技術を紹介。材料にレアアースを使わず、既に実用化が始まっている。新しい音楽表現アプリ「リリックアプリ」も目玉。音楽に合わせて画面に出てくる歌詞のテキストを自由に操り、自分好みの動画を作成できる。

各展示に合わせ、研究者の横顔をメッセージとともに紹介。幅11メートルのスクリーンも用意し、産総研の取り組みを伝える。

開館時間は午前9時半~午後5時(最終入館午後4時半)。毎週月曜日と年末年始は休館。入場無料で完全予約制。問い合わせは(電)029(862)6215。



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