土浦一高「全力で楽しむ」 科学の甲子園 12年ぶり出場 21~24日 茨城

高校生がチームで協力して科学分野の課題に挑む、「第14回科学の甲子園全国大会」(科学技術振興機構主催)に茨城県代表として県立土浦一高(同県土浦市真鍋)が12年ぶりに出場する。大会は21~24日に、同県つくば市竹園のつくば国際会議場とつくばカピオの両会場で開かれ、メンバーは本番に向けて実験や学習を積み重ね「全力で楽しみたい」と意気込んでいる。
大会には全国47都道府県の各代表校が出場。1日目は1チーム6人で化学や地学、生物、物理、数学、情報から出題される筆記に取り組み、2日目は1チーム3~4人で科学的な知識を応用して課題を解決する力を競う実技を行う。各競技の成績点数の合計で優勝チームを決定する。
出場するのは有志で集まった8人。2年の原田飛駆人(びくと)さん、多田創平さん、藪内智悠さん、徳永開さん、大久保佑紀さん、金子拓生さん、1年の佐藤拓実さん、大澤直人さん。メンバーはそれぞれ卓球部や陸上部、弦楽部に所属しているため、放課後など限られた時間で実験を繰り返し、知識を深めてきた。
キャプテンの原田さんは「習っていない分野も出題されるため学びながら、実技3題のうち事前に発表された1競技を何回も繰り返し実験している。科学が好きで集まった8人。全国でいい成績を残せるように頑張る」と語った。徳永さんは「みんなで課題に取り組んでいるからこそ、難しい問題を解くのが面白い。不安もあるが当日が楽しみ」と話した。
今回引率する増田智教諭は「実技競技をどうやって対応するかがポイント。その時の状況を判断して、ベストを尽くしてほしい」とエールを送った。
最終日は会場近くの研究施設や科学館の見学に加え、学校同士の交流会も開かれる。