日成食産 破産手続き開始 負債1億3000万円 茨城
帝国データバンク水戸支店は17日、企業内食堂運営の日成食産(茨城県日立市中成沢町)が水戸地裁日立支部から破産手続き開始決定を受けたと発表した。5日付。負債額は約1億3000万円。
同社は1960年創業。日立市や同県水戸市内にある大手メーカーの工場、病院、福祉施設などを主な取引先とし、企業内食堂の運営を主体に老人福祉施設の給食の提供などを手がけていた。だが、主力得意先の大手メーカーの工場内食堂運営が2020年3月で終了。撤退を余儀なくされたことで、業況は大きく後退。規模縮小を図り、事業を継続していたが、取引先の経費削減の影響など、業績は悪化。食材やエネルギー価格の高騰が重なり、収益をさらに圧迫した。資金繰りが限界に達したことから事業の継続を断念した。